東ヨーロッパ縦断の旅 徒歩での国境越えは危険 トルコからギリシャへ
東ヨーロッパ縦断の旅 ヒッチハイクはつまらない! - 旅の解体新書
手続きを済ませ、特に問題なくトルコの出国ゲートを抜けることができました。
しかし、「ここから歩いて近くの街に行くのは難しいから、バスに乗せてもらえるか交渉しな!」と役員に言われたので、仕方なくトルコの出国ゲートでバスをヒッチハイクすることにしました。
ヒッチハイクはもうやらないつもりだったのに...
なんて甘えたことは言ってられない。乗せてもらえなければギリシャの町に行けないのだから!
さっそくバスの運転手に声をかけました。
「町まで乗せてください!」
もちろんそんなやつに乗せてくれるバスはない!
見守っていた役員も「アンラッキーだったな!ハハハハー」とか言ってるし大変だけど歩いて行ってみることにしました。
近くの売店で、コーラとパンを買っていざ行こう!
気合いを入れて、歩き始めた五分後...
恐ろしいほどでかい銃を持った軍人がいたので、刺激しないようにお辞儀をして通りすぎようとしました。
しかし、軍人が目の前に立ちはだかり怖い顔と強い口調で何かを言ってきました。
なに!なんも悪いことはしてませんよ!
と言わんばかりに私は両手を上げました。
言葉がわからなくて困惑していると、さらに一人軍人が来て私を囲みました。
よくわかんないけど、人生終わった...
そんなことを思っていると、一人の軍人が英語で「ここから先は軍のエリアだから歩いて行くようものなら牢屋行きだ。」と。
そう言うと、一人の軍人がトラックと交渉してくれて、軍のエリアの出口まで乗せてもらえることにしてくれました。
どうやらトルコの出国ゲートとギリシャの入国ゲートの間は干渉地帯として軍のエリアとして使われているようでした。
あのまま歩いて行っていたら、今頃撃たれていたか、牢獄に入っていたのかと思うと恐ろしい...
軍人エリアを抜け、休憩所のようなところで降ろしてもらいそこで少し休憩していると、若いトルコ人が声をかけてきました。
聞くところによるとヒッチハイクでアテネを目指しているという同い年のトルコ人でした。
ここでアテネ行きの長距離トラックを捕まえているようだったので、あわよくば彼が捕まえたトラックに乗せてもらおうとこぼれ玉を狙っていたが、彼はトラックを見つけると一人で行ってしまいました。
結局私は本日中の移動を諦めその夜は休憩所外のベンチで寝りにつきました。
夜中は冷え込み、周りには野良犬、蚊、夜中に大騒ぎするツアー団体客たちに囲まれながら、なんとか朝を迎えることができました。
国境は特に治安が悪いので、今考えると何もなくて良かったなと思うし、私はどこでも寝れるんだ!という自信を身に付けました。
時刻は朝の6時。
歩きながら車が通ればヒッチハイクしようというスタンスで出発。